埼玉の老人ホームで働き、資格を取得した母

2012-01-16ブログテーマ『老人ホーム』のリスト | No Comments »

父の死後、50歳で未亡人となった母は私たちを養うため仕事に出た。

しかし50歳という年齢のため、なかなか採用してくれる会社はなく、履歴書を書いては断られる日々が続いた。

当時、私と妹は大学生で、まだまだ学費がかかる年齢だ。

母はようやく見つけたビル清掃のパートに行きはじめた。

しかし早朝の3時間だけで終わる掃除のパートだけでは十分な収入が得られない。

そこで、母は埼玉県内にある老人ホームのヘルパー見習いの求人に応募した。

無事、埼玉の老人ホームに採用された母は、翌日から早朝は掃除のパートをし、10時から老人ホームでヘルパーの見習いを行う掛け持ち勤務をはじめた。

私も妹も母の体を心配したが、母は父に代わって私たちを養わなければという使命感でいっぱいだった。

母はもともと明るく陽気な性格だったので、老人ホームに入居する人々や職員とすぐに打ち解けることができたそうだ。

そんなある日、疲れた体を押して老人ホームへ通い、笑顔で入居者と接する母の姿を見た職員は、母に介護の資格を取ることを勧めた。

職員の説明では、資格があるかないかで時給は大きく変わり、仕事内容も資格があれば管理者としての仕事を任せられるため、少しは肉体労働の比率が軽減されるとのことだった。

50歳を過ぎていまさら資格なんて無理だと母は一度は断ったが、職員の熱心な勧めで資格取得に向けて勉強を開始した。

掃除のパートと老人ホームでの仕事をしながら、空いた時間や家で勉強を続け、夜は介護の専門学校に通う母は真剣だった。

そして、猛勉強の結果、資格取得できた。

あれから10年が経ち、60歳になった今、母は埼玉の老人ホームで管理者として働いている。

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